ケニヤッタ国立病院(ケニア)の医療従事者らが長崎大学病院で気管支鏡研修



長崎大学病院は、2026年8月10日(月)から約2週間にわたり、ケニア共和国ナイロビにあるケニヤッタ国立病院(Kenyatta National Hospital: KNH)の医師、看護師、臨床工学技士ら4名を対象に、シミュレーターを用いた気管支鏡検査手技などの研修を実施しました。

本研修は、ケニア最大の拠点病院であるケニヤッタ国立病院と長崎大学が連携し、ケニアにおける肺がん診断体制の強化と気管支鏡診療の質向上を目的として取り組む国際協力プロジェクト(※)の一環として実施したものです。本プロジェクトは2025年に開始され、今年で2年目を迎えます。

プロジェクトでは、長崎大学熱帯医学研究所ケニアプロジェクト拠点の協力のもと、長崎大学病院(総合感染症科・国際感染症予防診療センター、呼吸器内科、呼吸器外科、ME機器センター、光学医療診療部、看護部)が中心となり、亀田総合病院、オリンパス株式会社、AA health Dynamics株式会社とも連携しながら、超音波気管支鏡検査(EBUS-TBNA、EBUS-GS)に関する専門人材の育成に取り組んでいます。

また、本プロジェクトでは研修実施にとどまらず、ケニア国内で医療従事者自らが継続的に研修を企画・運営できる「自走型研修」の仕組みづくりを目指しています。
そのため、ケニアの医療環境やニーズに即した独自の手技マニュアルや教育動画などの研修教材を共同で整備し、ケニヤッタ国立病院を中核として、研修成果をケニア全土、さらには周辺国へ展開していくことを目標としています。
こうした産学連携の取組を通じて、現地の医療従事者が「教わる側」から「教える側」へと成長し、自国において持続的な人材育成を担う体制の構築を進めています。

※国際協力プロジェクト
本プロジェクトは、国立健康危機管理研究機構(JIHS)の「医療技術等国際展開推進事業」に採択された事業として実施しているもので、肺がん診断技術の国際展開を推進するとともに、ケニアにおける診断技術の向上と医療人材の育成に取り組んでいます。

参考:昨年度の本プロジェクトに関する記事
・長崎大学ホームページ記事(2025年9月)
「ケニアの医療向上へ連携強化 — ケニヤッタ国立病院医師らが長崎大学永安学長を表敬訪問」
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/news/news4751.html

・長崎大学ホームページ記事(2025年12月)
「ケニヤッタ国立病院で超音波気管支鏡研修を実施-ケニアにおける肺がん診断体制強化を支援」
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/news/news4854.html

・熱帯医学研究所ホームページ記事(2025年12月)
「アフリカの気管支鏡レベル向上へ ― 長崎大学が気管支鏡トレーニングをケニアで実施―」
https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nairobi/?p=3938

・熱帯医学研究所ホームページ記事(2026年1月)
「ケニヤッタ国立病院自走型の気管支鏡研修が始動」
https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nairobi/?p=4056

病院長表敬訪問の様子



以下、長崎大学病院での気管支鏡研修の様子

[記事:総務課(広報・評価・国際)]