ケニヤッタ国立病院(ケニア)の医療従事者らが永安学長を表敬訪問-長崎大学病院での研修成果を報告-

表敬訪問後の記念撮影の様子


2026年8月21日(金)、ケニア共和国ナイロビにあるケニヤッタ国立病院(Kenyatta National Hospital: KNH)の医師、看護師、臨床工学技士ら4名が永安学長を表敬訪問しました。

一行は、ケニヤッタ国立病院と長崎大学が連携して実施する、ケニアにおける肺がん診断体制の強化および気管支鏡診療の質向上を目的とした国際協力プロジェクト(※)の研修のため来日しており、長崎大学病院での研修成果を永安学長に報告しました。

本プロジェクトは2025年に開始され、今年で2年目を迎えます。今年度は、長崎大学熱帯医学研究所ケニアプロジェクト拠点の協力のもと、長崎大学病院の総合感染症科・国際感染症予防診療センター、呼吸器内科、呼吸器外科、ME機器センター、光学医療診療部、看護部が連携し、研修の受入れを行いました。

一行は8月10日(月)から約2週間にわたり長崎大学病院において、シミュレーターを活用した気管支鏡検査手技などの研修を受けました。また、検体管理や内視鏡機器の洗浄・消毒、医療機器の保守管理などについても学び、気管支鏡診療に必要な知識と技術を習得しました。
表敬訪問には、事業を担当する松本桂太郎教授(長崎大学病院)および齊藤信夫准教授(熱帯医学研究所)のほか、協力企業であるオリンパス株式会社の松下尚代氏ら関係者も同席し、研修成果や今後の協力体制について意見交換が行われました。
永安学長は、「長崎大学は感染症や公衆衛生分野を中心に、長年にわたりケニアとの交流を続けてきました。今回の研修を通じて、将来ケニアの医療を担う人材の育成につながることを期待しています」と述べました。また、本事業への協力に対し、オリンパス株式会社への謝意を示しました。

ケニヤッタ国立病院の医療従事者らは、「動画教材を活用した事前学習と今回の実地研修により、気管支鏡診療に対する理解と自信が大きく向上しました。今後は国際基準に沿った教育・診療体制の整備を進め、より多くの医療従事者の育成につなげていきたい」と研修成果を報告しました。

本取り組みを通じて、ケニヤッタ国立病院における自立的な研修実施体制の構築が進められており、今後はケニア全土、さらには周辺国への医療技術の波及が期待されています。

※国際協力プロジェクト
本プロジェクトは、国立健康危機管理研究機構(JIHS)の「医療技術等国際展開推進事業」に採択された事業として実施しているもので、肺がん診断技術の国際展開を推進するとともに、ケニアにおける診断技術の向上と医療人材の育成に取り組んでいます。

参考:昨年度の本プロジェクトに関する記事
・長崎大学ホームページ記事(2025年9月)
「ケニアの医療向上へ連携強化 — ケニヤッタ国立病院医師らが長崎大学永安学長を表敬訪問」
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/news/news4751.html

・長崎大学ホームページ記事(2025年12月)
「ケニヤッタ国立病院で超音波気管支鏡研修を実施-ケニアにおける肺がん診断体制強化を支援」
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/news/news4854.html

・熱帯医学研究所ホームページ記事(2025年12月)
「アフリカの気管支鏡レベル向上へ ― 長崎大学が気管支鏡トレーニングをケニアで実施―」
https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nairobi/?p=3938

・熱帯医学研究所ホームページ記事(2026年1月)
「ケニヤッタ国立病院自走型の気管支鏡研修が始動」
https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nairobi/?p=4056


[記事:総務課(広報・評価・国際)]