(2023年3月現在)
指導薬剤師
指導薬剤師(日本医療薬学会) | 2名 | 詳細 |
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特殊分野の指導薬剤師
がん指導薬剤師(日本医療薬学会) | 1名 | 詳細 |
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専門薬剤師
がん専門薬剤師(日本医療薬学会) | 1名 | 詳細 |
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認定薬剤師
認定薬剤師(日本医療薬学会) | 2名 |
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特殊分野の認定薬剤師
緩和薬物療法認定薬剤師(日本緩和医療薬学会) | 4名 | 詳細 |
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救急認定薬剤師(日本臨床救急医学会) | 2名 | 詳細 |
災害認定薬剤師(日本災害医学会) | 1名 | |
抗菌化学療法認定薬剤師(日本化学療法学会) | 1名 | 詳細 |
その他
インフェクションコントロールドクター(ICD) | 1名 | 詳細 |
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栄養サポートチーム専門療法士(日本静脈経腸栄養学会) | 5名 | 詳細 |
日本臨床薬理学会認定CRC(日本臨床薬理学会) | 5名 | 詳細 |
専門薬剤師
感染制御専門薬剤師(日本病院薬剤師会) | 2名 | 詳細 |
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特殊分野の認定薬剤師
HIV感染症薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会) | 1名 | 詳細 |
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漢方薬・生薬認定薬剤師(日本薬剤研修センター) | 2名 | 詳細 |
小児薬物療法認定薬剤師(日本薬剤研修センター) | 1名 | 詳細 |
認定薬剤師
病院薬学認定薬剤師(日本病院薬剤師会) | 25名 | |
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認定薬剤師(日本薬剤師研修センター) | 5名 | 詳細 |
学生指導薬剤師
認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター) | 6名 | 詳細 |
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日病薬認定指導薬剤師(日本病院薬剤師) | 2名 | 詳細 |
その他
日本糖尿病療養指導士(日本糖尿病療養指導士認定機構) | 3名 | 詳細 |
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日本DMAT隊員 | 1名 | |
長崎地域糖尿病療養指導士(長崎地域糖尿病療養指導士認定委員会) | 2名 |
医療薬学分野における実務経験に基づいた一定水準以上の知識・技能を兼ね備え、さらに学術活動・研究活動の実績を有する薬剤師が「認定薬剤師」として医療薬学会より認定されます。指導薬剤師は、認定薬剤師のうち、顕著な実務経験と数多くの学術活動・学会活動の実績を有し、認定薬剤師を養成するための指導に当たる薬剤師であり、学会の審査の上、委嘱されます。
がん専門薬剤師の養成に必要な研修を実施するための指導者資格です。顕著な実務経験と数多くの学術活動・学会活動の実績を有し、がん専門薬剤師を養成するための指導に当たる薬剤師であり、学会の審査の上、委嘱されます。
がん専門薬剤師認定制度は、がん医療の高度化に伴い、薬のプロとして薬剤師の専門性を活かし、がんの患者さんへより安全かつ質の高い医療を提供するために誕生しました。このため、がん専門薬剤師は抗がん剤治療だけでなく緩和医療、診断や放射線療法などのがん医療全般について高度な知識・技術と臨床経験が要求されます。治療の方向性を決定し推進力をもたらすのが医師の役割ならば、がん専門薬剤師の役割は、前方の障害物を事前に察知し避けたり、雲行きを考え違う道をアドバイスして安全に治療を進めていく「舵取り係」です。この重要な役割を果たすために日々研鑽を積んでいます。
ICDは、感染症治療や院内感染対策を専門に取り扱う医療従事者として、薬剤師であっても博士号など一定の条件を満たしていれば取得が可能です。感染制御専門・認定薬剤師の資格と同様に、感染制御を日常業務の一部とし、学会発表や論文作成などの自己研鑽も必要となります。現在の主な活動としては、院内感染対策チームの一員として、抗菌薬、消毒薬の適正使用などに従事しています。
日本化学療法学会は2008年に「抗菌化学療法認定薬剤師」制度を発足させました。 薬剤師はこれまで、薬物血中濃度モニタリング(TDM)のデータをもとに、抗菌薬の投与設計を医師に助言する、どちらかと言えば"支援の役割"を担ってきました。 この制度は、さらに一歩踏み込んで、"一緒に治療する立場"から、「感染症の種類や病態に応じてどの抗菌薬を選択し、どう使ったらいいのか」にまで実践して欲しいとの期待が込められています。
病気の初期から、がん患者さんなどの痛み・苦しみ・悩みをできる限り和らげるための支援に緩和ケアがあります。緩和薬物療法認定薬剤師は、この分野に関わる薬剤師です。実務歴、所定単位の履修、学会発表、症例報告の書類審査、試験合格などが求められます。当院では、この認定薬剤師が医師や看護師とチームを組んで緩和ケアチームの専任薬剤師として活動しています。お薬を効果的に、そして安全に使用するために、日々最新の薬剤情報をチームで共有し、患者さんと一緒にお薬を不安なく使っていただけるよう考えていきます。
栄養サポートチーム(NST)専門療法士は、日本静脈経腸栄養学会が認定する資格で、薬剤師のみではなく、管理栄養士、看護師など様々な職種が認定の対象となっています。NSTにおける薬剤師の役割としては、静脈・経腸栄養療法における処方支援・設計、栄養療法における医薬品の適正使用推進、病棟薬剤師業務と栄養管理の連携などがあります。患者さんに最適な栄養管理を行うため、院内ではNSTで組織横断的に活動しています。医師、看護師、管理栄養士、歯科医師などとチームを組み、週2回回診を行っています。また、院内における栄養に関する教育や、また地域の医療スタッフの研修の受け入れなど、効果的な教育・研修ができるように多職種で協力しながら取り組みを行っています。
救急に関する十分な知識及び技能を有する認定薬剤師を養成し、救急医療における薬物療法に関する高度な知識、技術、倫理観を備え、最適な治療を通して、国民の健康に貢献することを目的として日本臨床救急医学会より認定されます。実際に救急医療における薬物療法に一定期間以上従事していることや、実症例への積極的な関与の報告、関連する学術集会への参加や研究発表も求められます。
CRC(Clinical Research Coordinator:臨床研究コーディネーター)は、治験・臨床研究に参加される患者さんの人権と安全を守り、院内における円滑な推進のための支援を行います。日本臨床薬理学会認定CRCは、治験・臨床研究に関する幅広い専門知識と練磨された技能を兼ね備え、認定試験に合格した優れたCRCに与えられる資格で、日本臨床薬理学会により認定されます。当院では、長崎県のながさき治験医療ネットワークの活動にも協力しています。
治験・臨床研究に関しては臨床研究センターのHPを参照
感染制御専門薬剤師と感染制御認定薬剤師はともに社団法人日本病院薬剤師会が認定する感染制御の専門資格です。感染制御専門・認定薬剤師が果たすべき役割は、院内における医薬品の微生物汚染の防止、抗菌薬および消毒薬の適正使用の推進です。長崎大学病院では、現在3名の専門薬剤師が感染制御教育センターや院内感染対策チームの一員として感染制御活動に従事しています。さらに専門薬剤師に求められる若手薬剤師や医療従事者への感染制御に関する教育・指導、県内における感染制御専門・認定薬剤師の育成といった教育活動や学会発表・論文投稿など学術的な活動にも力を入れています。
抗HIV薬による治療法は、治療薬の開発が進み、糖尿病などと同様、医学的管理が可能な慢性疾と位置づけられるようになりました。しかし、根治薬はなく、患者さんは一生涯服薬を継続しなくてはなりません。患者さんが治療に向き合えるような環境をつくり、正しい服薬を有効かつ安全、無理なく続けていくために、チーム体制でサポートを行っていきます。HIV感染専門の医師をリーダーとして看護師、カウンセラー、ソーシャルワーカー、そして薬剤師などさまざまな職種が関わります。薬剤師は“薬のプロ”として最良の医療の提供に貢献します。
小児科領域において医薬品に関わる専門的立場から医療チームの一員として小児薬物療法に参画し、さらに患児とその保護者等に対しても適切な助言および行動ができる薬剤師の養成を目的として、日本小児臨床薬理学会と日本薬剤師研修センターにより認定されます。小児薬物療法認定薬剤師認定試験および指定する病院での実務研修の修了が求められます。
「漢方薬・生薬認定薬剤師」は、専門業務分野においてあるレベル以上の能力と適性を持っていることを証明された薬剤師を指します。認定を受けるためには、(財)日本薬剤師研修センターと日本生薬学会が実施する研修を受け、試問に合格する必要があります。漢方薬の各生薬・各方剤の特性や、また西洋医学と東洋医学の両方の考え方を理解することで、患者への服薬指導や医療従事者への情報提供に活かしていきたいと考えています。
日本糖尿病療養指導士(CDEJ:Certified Diabetes Educator of Japan)は、糖尿病とその療養指導に関する高度で幅広い専門知識と熟練した経験を有し、認定試験に合格した薬剤師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士に与えられる資格で、日本糖尿病療養指導士認定機構により認定されます。当院では、CDEJを中心とした糖尿病ケアサポートチームが活躍しており、長崎県糖尿病療養指導士会にも協力しています。
薬剤師には病院以外の保険薬局で働く薬剤師もいます。保険薬局で働く薬剤師も病院薬剤師と同様に時代に即応した医療需要と社会的要請に応え、薬剤師として必要な責務を全うするために、生涯にわたって研修等による自己研鑽に努めなければなりません。日本薬剤師研修センターは、勤務先の区別なく、一定の条件を満たした研修を受講することによって、病院・薬局区別なく客観的な生涯研修実績の保証の1つとして認定証を発行しています。本院の薬剤師も積極的に認定を受けています。
平成18年度より6年制薬学教育課程がスタートし、平成22年度から長期実務実習が開始されました。実習施設では長期実務実習の質を確保するため、十分な指導・監督を行うに必要な資質を有する指導薬剤師が求められます。この指導薬剤師の認定制度として日本薬剤師研修センター認定実務実習指導薬剤師、日病薬認定指導薬剤師があり、当院でも認定を受けております。
また当院では、全国で統一されている「実務実習モデル・コアカリキュラム」の方略に従って作成した独自の教育プログラムをもとに、全薬剤師が一丸となって、医療人として相応しい問題解決能力を有する薬剤師の養成を行っております。